ワイン/円谷一
 
と掛け持ちして寿司屋を営んでいた 白クマの握る寿司は箱を使って作るので角の尖っている立体長方形のものができた 味はまぁまぁだった そしてデザートに北極から取り寄せてきたワインのシャーベットを用意していた これが舌の肥えた東京人に大人気となり 店の横にかき氷屋を作って売り上げを伸ばした
白クマには病気の妻クマと子グマがいた 北極に住んでいた頃はまともな病院が無くて市販の薬を買っていたが全く効かなく苦しい思いをしていたが 東京に来て成功して動物病院で妻と子を見てもらえるようになり病気に効く薬も調合してもらえるようになった それは全てワインのおかげであり ワイン様様だった 今は2匹とも元気になり休日に
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