もちも-ち/
ゆるこ
夕凪にざわりと
ちいさな君の髪
真っ赤にしたその表情の下に
たくさんの宝石を隠して
何度かの孵化を繰り返しながら
その心を美しく成長させてくれれば
それは私を
百年眠らせてくれる
(もちも-ち)
受話器に問う
君の声が
いつか無機質にならなければいいな
風鈴の音
静かな、なちゅ
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