花びらな便り/鈴鈴
 

森の妖精が
風にのり 便りを届け‥

鈍感な風は 便りに
気ずかず

一年たち
花びらな便箋に
鼓動をならしながら
開く風

怖がりな風が
扉あけ 出会った友

泣くときは一緒に
笑みな時は 笑い

そんな時が 今は
新鮮な 空気のように
感じられる

大好きな 友へ
遠い空より 風にのせ

空を見上げる 泰山木の花
を 届けよう

馨 香水に 目を閉じ
妖精な 森林へ 涼やかな
朝を むかえよう


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