ずっと/北大路京介
目の届かないところで 何度も僕は殺されていた
気づかないままでいられたら まだ歌を唄えただろう
誰が見るわけでもないのに 淡い紅の線を引いていた
覗き込む鏡もないのに どういうつもりでいるのだろう
白く燃える月に 自分の欲望が映ってた
どこまで走れば 逃げ切れるのだろう
いくつになれば 忘れられるのだろう
抱き合ってる間に 僕は寝息をたてていた
王様の大きなベットなら ふたり寝でも広いだろう
陽が三度昇る前に ヤツらは口付けを交わしてた
女の好きなワインで 飯を炊くのはどうだろう
暑い熱い夏に 弓矢の狙いは決まってた
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