批評について、ふたたび/岡部淳太郎
どうも批評というものは、ネットのような有象無象が集る場所ではかなり誤解されているようだ。批評を作品に対する単なる悪口と同義に思っている人がいるらしくて、びっくりしてしまう。その程度のものだったら「批評」とは呼びえないだろうし、だいいちそんな認識でいたら本物の「批評」に対して失礼というものだろう。私は以前「ピラミッドは三角か?」(http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=99824)という散文で批評が存在しなければならない理由について少しばかり書いたのだが、あれは批評者よりも作品と作者、そして読者に力点を置いて説明したものだった。今回は批評する側の立場に軸を移して
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