フェイク/
衿野果歩
差し込む光があまりに淡く
透明な蒼だったので
届く気がしていた
愚かしい錯覚
幸福はいつだって見掛け倒し
裏返せば空白
よく似合うねって言われた
偽物のダイヤみたいに
あたしの心も
砕けちゃえばいいのに
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