■■■ 体温と鼓動 ■■■/じゃんじゃっく
枕に顔を死ぬほどうずめて
呼吸ができないほど押し付ける
吐く息の温かさを知って
はじめて何かを知る
僕は生き物で僕の体は
勝手に立派に活動している
頬にある変な熱さも
胸を微かに打つ鼓動も
自分の体が僅かに波打つ
血管を流れる紅い水さえ脈打つ
強く激しく感じる
ただ鼓動を感じる
ただ体温を感じる
僕は生きている
君も生きている
この皮膚一枚の下は
血が流れてて
体中を巡り巡ってる
彼女の手首には
確認の後が残っている
僕の目尻には
失敗の後が残っている
君の心臓で寝てみたい
君の髪の毛に埋まりたい
それではじめて
君を感じて理解する
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