即興詩『末っ子』/秋桜
 
 
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
ワガママは
何でも
許されているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
過保護で
制限だらけ
 
 
兄姉よりも上を
無言で求められているの
 
 
期待はずれだと
溜め息を零して
私を見てはくれないの
 
 
  
だから私は
「完璧」を身に着けて
「笑顔」を貼り付けて
「期待」を背負いながら
 
 
歩いているの
 
 
 
「欠落」を隠して
「涙」を抱えて
「自分」を潜めて
 
 
歩いていくの
 
 
 
 
笑ってくれるから
 
 
 
笑ってくれるなら



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