■■■ 僕の観覧車 ■■■/じゃんじゃっく
待ってたんだ
時折り 地上に降りて
たまにドアが開かれ
いくつかの人がやってきて
いくつかの人が入ってきた
いくつかの人と話して
いくつかの人は降りていった
僕の観覧車は世界最大でも
ネオンが綺麗なわけでもなく
でもそんなの気にしないで
この世界を廻り続ける
僕なりの円を描く
僕なりの宴を足掻く
死ぬまで
廻り続けるだろう
死ぬまで
眺め続けるだろう
この観覧車から
この窓から
君を待ちながら
此処で この狭い中で
世界が移ろうのを
眺めながら
世界を朽ちるのを
眺めながら
いつか特別な君がきて
いつか特別なキスをする
そんな日を夢見て
此処で待っている
上がったり
下がったり
僕の観覧車は
廻り続ける
いつか来る
君を待ちながら
いつか乗る
君を待ちながら
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