私は消去されてゆく。/菊池ナントカ
 

貴方達が誉める詩の内容が私は逆に解りませんから、
だから意味なんか解らんでいいと思ったのですよ。
思ったのですよ。
貴方達はどうしたいのですか。」

明日も電車は出るんで、しょう、なぁ。
そうでしょうねぇ。


さっきから脳内ラジオで恨み言を喋っているのは誰だ。

永遠が無いのならば作ればいいのよ。

それから何かが帰らない。


癇癪をおこして持っている詩集を全部投げつけた。
世界は変わらないから、
世界は変わらないから、
玄関前で号泣した。

救われなどしない。
しょっぱい海を僕らは泳げず溺れては死ぬ。


願望は世界など変えない。

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