/リュウセイ
暴れていたかもしれない。テーブルの上で、あんたたちの理屈っぽい評価を聞きに来たんじゃないってわめきながらフラメンコ。
二人の誕生日に貰った薔薇の花は、赤と白。ワインみたいだけど、ぼくはロゼみたいなピンクが欲しかった。
それに、纏めて渡されたから、どっちがどっち宛てか分かったもんじゃない。
そんなものいらない。まるでぼくら、正反対の赤と白。ブドウみたいに一緒にされたら、1000年褪めない恋も吹き飛ぶってもんだ。
だからぼくは独りでワイン。
でも本当に今更だけど、近所のラーメン屋が恋しい。
気分は遠距離恋愛。
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