ヘルメスとヘルマ/hon
た。ドーリア人が侵入した後、ヘルメースの名声は弱まった。アポローン・ノミオスが代わってその役をつとめ、羊飼いや動物の多産の神としての原始のヘルメースは、別な性格を持つようになった(ギラン「ギリシャ神話」 p.107)
}
男根像としてのヘルメスもまたペラスゴイ人より伝わった起源の古いものである。
{引用=
しかしギリシア人が勃起した男根を具えたヘルメス像を造るのはエジプト人から学んだのではなく、ギリシアではアテナイ人がはじめてこれをペラスゴイ人からとり入れ、アテナイから他のギリシアへ広まったものである。アテナイ人は当時既にギリシア人の数に加えられていたが、そこへペラスゴイ人が移ってきて
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)