スノビズムの夜/atsuchan69
て背泳ぎを披露。その後、全裸となる
少しも酔っていない、ケロイド顔の・・・・が また、
くっ、だらネー詩の朗読なんかを はじめやがった
唯野センセーは、酔っぱらってアケミを口説いている
慎ましく、コクヨの折りたたみ椅子に座った
可愛いオネーちゃんたちを飽きさせないように
タコ焼きだの焼き鳥の屋台だのカクテルバーもこしらえ
庭番のシローさんが、かけもちで店を出しているが、
オネーちゃんたちは団扇で顔を仰ぎつ
出前芸人のトークショーに夢中だ
「去年の夏、酷かったわね
「あれはあれで。皆が皆、店の常連になったわけだし
「それって、まるで口封じみたいだわ
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