■■■ キャッチボール ■■■ /じゃんじゃっく
−−ほら、この愛のカケラを放り投げて
−−君が構えるグローブまで
取り出して握りしめてみる
ジーンズのポケットに突っ込んだボール
さあ、始めよう、僕らのキャッチボールを
少しずつ何かを伝えていくのさ
僕たちの後ろに長く伸びる影も
君のそのぎこちない投げ方も
ミットに当たる音さえも少しずつ
この世界に溶けていくんだ
しっかりと 受け取ったら すぐに投げ返してよ
ゆっくりと 放物線を描いて 空気を切り裂くよ
めっきり 見なくなった子供達を思いながら
やっぱり そうだったんだと一人で納得してみたり
はったり を誰彼となくかましてみたり
ぱっ
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