もりおかだいち「蜘蛛の内部にて」について/葉leaf
認識の主体として、「僕」=糸は、様々な方向に折れ曲がり、ところどころでこんがらがっている。それは、蜘蛛の内部、特に蜘蛛の魂という豊かな領野に直面したときの、「僕」の必然的な反応であり、「僕」(=蜘蛛の部分)自身が豊かな複雑さを備えるまさにそのことで、蜘蛛の内部はいっそう豊かになっていく。蜘蛛の内部が複雑であることにより「僕」もまた複雑になり、「僕」が複雑になることでいっそう蜘蛛の内部が複雑になる、という循環構造がここにある。
Albatros
http://www15.plala.or.jp/sgkkn/
に載せたもの。
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