人/
わら
人の描きしものをおもう
哀しみは空を翔ぶ
この雑踏を歩いてゆく
そんな、すれちがう街の空気までもが
ただ、きみを切り刻んでゆく
道ゆく人々は
そんなことを気づきもしない
「生きろ」という言葉が
きみにとって
どれだけ酷なものなのかは知っている
「かまわないよ」って
ただ、言いたい
もし、きみが帰ってきたなら
「おかえり」って
ただ、言いたい
それだけで
いいんだよ
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