幸福の木〜飛砂/鯨 勇魚
ら溢れ出して
坂道を下る排水溝
浄水されたなら
三本立ちの
ドラセナ・マッサンを抱えて
あなた達に贈った。
(精一杯の僕からあなた達への詩でした)
蔦葉散る は哀しい
踏みしめる音が 最後の言葉
(セヴォ ドーブロウォ)
回遊式水槽の世界を想い
必ず帰ってくるように
僕に鍵をふたつひとつのホルダーへ繋ぎ
悲しみは歌うものかと決めたんだ
あなた達のしあわせが僕であればいい
(セヴォ ドーブロウォ)
(オ シ ア ワ セ ニ)
船旅の途中そして帰路
遠く
アムールの岸辺
飛沫が
あのインク色に見えた
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