忘れぬ名前(ゆきぞうさんとの連詩です。)/ペポパンプ
 
うつ

大きな古木のささやきを聞いて
生きている事をありがたく思う

ライ麦畑で 貴方に出会った。
少年と少女は麦を踏んで遊んでいた
大人たちは葡萄酒を飲み
子供はリンゴジュースを飲み
老人は芥子で余命を伸ばす
人生刺激が無くては生きてゆけない

踊り明かした朝
菊の大輪が一つ咲いた、大事に育て上げられた
祖父の皺だらけの掌で
私の頭を優しく撫でてくれた

忘れられぬ 花たちの名前
名も無き花は無い、皆名前がついている
私に名をつけてくれた
いつまでも本当の名前を忘れないでね。

          2007.1.4.合作


戻る   Point(3)