忘れぬ名前(ゆきぞうさんとの連詩です。)/ペポパンプ
南国のハイビスカス
青い潮風が吹く
ノウゼンカズラのオレンジが揺れる
わたしの 今の 心に似て
ゆらゆらゆらり
白いポピーの涙が
こぼれ落ちそう
しおれた朝顔も また泣いているようで
また朝には笑う
紫陽花が彩りを変えるように
私の心もボサノバの太鼓の音
可憐な露草が人知れず
健気に咲いている。美しい。
暖冬に惑わされた ふきのとう
黄色に咲いて 何を思うのか
ウツボカズラに捕われる虫のように
引き寄せられ思うツボ
抜け出せない繰り返しの日々
夜明けのトランペットを聞いて、笑顔で乗り切る
羊歯のベットは柔らかく
優しく包み込み、うたた寝をうつ
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