夏氷/
美味
うな気がする
地球が飲み込む氷の大きさを
知ったのはずいぶん後のことだったけれど
あぁ地球さんも暑いんだねー
なんて気の抜けるようなことを言うお前に
優しいくちづけ
そうだ
今度はお前と一緒に
食べるかき氷で
もっと楽しい思い出を作ろうか
使い勝手の悪いペンギンかき氷機も
虹色を描けるだけのシロップも買った
必要なものは全部あるんだ
ただ
今日はもう眠いから
明日、やろうな
指きりなんていらないさ
お前との夏は
まだ始まったばかりなんだから
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