サイドワインダー/那津
右でびぃという感じが消えない
夜は寝過ぎたほどに
朝の曇り空が
重い球体になる
その右耳の雑音が
圧迫すれば圧迫するほど
集中神経の軍隊が
閲兵式の完璧さを加味する
それは期待だった
1行目でその僕の耳の奥の神経繊維爆弾は
ただの局地での小競り合いになった
2分ごとに訪れるそのざわめきよ
誰かの呟きに心惑わせる小人よ
君主のように振舞う狐よ
創造された世界で神経線維爆弾よ
取り除かれるのを待つ
寄りかかる世界をもっと軽くして
2分ごとに訪れるこの耳の奥の痛みに
備えることも無く
ただただ今日は小事をこなす
一見あやうい熱のみを抱えた体よ
サイドワインダーを腹から出せ言葉の唄魂繊維爆弾
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