グラデーション/
悠詩
が
わたしを待っている
+ +
眠たそうな赤信号
それは
わたしの灯した色
仲違いしていた信号が赤になる
わたしの灯した信号が青になる
瑞々しく流動的な曲率の白線を渡って
わたしはこの世界に帰ってきた
遠くに団欒の明かりが見える
どれひとつとして
楽しみも悲しみも
同じものはない
分かり合えない楽しみも悲しみも
きっと
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