グラデーション/悠詩
 

わたしを待っている


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眠たそうな赤信号
それは
わたしの灯した色


仲違いしていた信号が赤になる
わたしの灯した信号が青になる
瑞々しく流動的な曲率の白線を渡って
わたしはこの世界に帰ってきた


遠くに団欒の明かりが見える
どれひとつとして
楽しみも悲しみも
同じものはない


分かり合えない楽しみも悲しみも
きっと






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