星を探していた/
ぽえむ君
大人になんてなりたくないと
思った時から
ずっと星を探していた
将来への自信と
可能性への期待に満ち溢れて
星は必ず見つかるものと
全ての人に全ての星があると
それが当然だと思っていた
星はいくらでも輝いていた
人の数よりも
星の数の方が多いのだろう
だから
星を探していた
疲れというものを
知るようになり
星を探さなくなった
その時から
自分に光がなくなっていることを
ようやく知った
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