37P 「短歌2」より/
むさこ
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ
帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり
屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する
もろもろの憂きことは皆吹きとばせ
春一番に向かひて歩む
騒音のとだえし間に間に聞こえくる
鶯の声しかと聞きたり
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