■共同連詩■         六時間目のモノローグ 〜はいすくーる白書〜/Rin K
 
風じゃない
蝶でもない
あおぞら にも似た視線で
少年に還ってしまった僕の、の

   *
   *  
   *

後編「うわの、空」 ・・・Rin

窓から空を見上げれば
ちきゅう、が
確かに存在することが
かみしめられる
ちきゅう、と
ほら かみしめて
口いっぱいに青が広がって
海の匂いがする

ねえ、さっき
私たち どんな話をしてたっけ
思い出せなくても
また同じことをいいあって
笑えればいい

ねえ きのう
風のように若葉を連れ去ったひとを
思い出せなくなっても
また季節の裏側で
笑えるのかな

どこからか飛んできた
小さな紙屑は 軽い音をたてて
ちきゅう に
吸い寄せられてゆく
いつかどこかで開かれる夢でも見ているようで
なんだか、ね




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