飛行機雲/雨宮優希
 


電車に揺られながら窓の向う
つまらなそうな顔して見てる君よ
僕の声は聞こえないだろうけど
一つ伝えたいことがあるんだ

「そんなにも怯えなくていいんだよ」

毎日何かに追われてるみたいに
生き急いで 虚勢をはって
周りに合わせることだけ考えて
自分なら無理矢理押し殺して

今日はどの仮面をつけてたんだい?
鏡に映った顔は自分のものかい?
最近ちゃんと笑ってるかい?


覚えてもいない昨日のドラマの話して
興味もない誰かのゴシップネタ聞かされて
ベルが鳴ったらくじで決めた居場所に座って
窓の向うには何が見えてるんだろう

何があるわけじゃないけれど
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