祈り/水在らあらあ
 
番目…だったか…
吊るされた 男の首
俺は 笑って
ああ もうだめ
もうだめなんだ
おまえをこの呪われた腕の中で
ああ もうだめ もうだめなんです
おまえを
永遠にする



?.

さよならを何億回繰り返しても
さよならは
さよなら

思い出は
光り輝く星になって
宇宙のどこかで自転を続けて
俺はただ生きたかった
俺はただ与えたかった
差し出した手のひらに満ち溢れる涙に脅えて
美はいつでも震え上がって天空のその座にしがみついて
君はただ生きたかった
君はただ欲しがった
形の無い 液体でも固体でも波動でもない何かを
俺にはなにもなかった
君にはなにもなかった
俺はただ生きたかった
君はただ生きたかった

信じるとして
この空の青さを信じるとして
自由だとして
恐ろしいくらい自由だとして
永遠に離れて
散らばってゆくのがこの銀河のたどる道なら

讃えろ
そして
光よりも早く
砕け散れ













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