疾中(微熱)/
たりぽん(大理 奔)
僕はゆくだろう
鍾乳石の先で抗う
水滴の
夜のために
待つものも
さだかではない
暗闇のもっと底
染みこむ
朝のために
屈折がつくる道
灯台が照らす
霧の先に
ゆくだろう
深い眠りの先
信じて強くなる
そうありたくて
戻る
編
削
Point
(10)