カタルシス/
杏子
知らず知らずに
泥んこのついた靴下
少し私に、似てるかな
ぽしゃり、ぽしゃり
洗濯をしたところで
何百倍にもしたあなたの瞳には
映ってしまう私を
赦して
ぽしゃり、ぽしゃり
靴底が包みきれなかった非行が
反発して私を汚すの
もしかするとそれは
能動態で
ぴきぱきと
壊れてゆくのかもしれない
いや、
壊してゆくのかも、しれない
そしてあなたは私を
赦すの
私を、汚すの
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