落下母/石田 圭太
 
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、


カンカンカンカン


の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
なだらかに平坦で、
空で、


カンカンカンカン
( に隠されている)


カンカンカンカン
( に隠されている)


二次元に浪で、
追いかけて、
空を
さらになだらかに平坦を
追いかけて、
道を
さらに、
吹き荒ぶ水
どこまで行ったって光で、


カンカンカンカン


今、
君の想
像の真ん中から
母が
産まれている
焼けた断
崖の爪先
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