横書きを愛している/蒸発王
降る雪のイメージ。
縦の詩とはまた違った一体感を抱く。
そしてネットという媒体で見たときに、私は横書きの方が好きだった。
インターネットではバーをクリックするたびに少しずつ進む。じわじわと降り積もっていく言葉には、横の広がりのほうがすっきりきた。縦書きだったらもっと一遍にがっと見せて欲しい。それこそ光よりも早く、言葉のスピードが視線に後れをとって欲しくない。じゃないと私の貧弱な感性は突き刺さる雨を認識できなかったし、とろとろとした私の書く詩物語はスピーディにスマートに勝負できるほどグラマラスではなかった。
伝えたいことは大きすぎて多すぎて、とても一つの光になんか凝縮できそうもな
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