面白人生講話(6)/生田 稔
、また止めた。それから25年、一切タバコから縁を切った、教会の仕事をし、タバコとは縁の無い世界に生きた。
25年後、また不幸になった。誰かがタバコを吸うようにすすめた、そばの自販機でタバコを求め吸ってみた、驚いたことに、僕はもうタバコに関して赤子のようになっていた。タバコは吸えなかった。だからしばらくの間、タバコをふかした、吸い込まないでふかした。それならよかった。教会ではタバコは罪である、また告白して、一年間それ相当の罰を受けた。
思えば、厳しいタバコとの闘争、確かに勝ちはしたが、それとは別に癌にはこの72歳までかからなかつたのは、タバコに対する免疫ができているからではないかと思う。
今ではそばで、上等のタバコの匂いはいいが、安物タバコは咳と吐き気がする。人のためにもどうか上等のタバコを吸っていただきたい。教会が許すなら僕はタバコを吸ってもいいが、中毒になるのはいやであるから、一日に一本だけふかすだけなら、吸っても良い。
でも決してそんな真似はすまいと思う。この次は酒に就き書こうと思う・・・
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