テトリス/悠詩
 
無邪気な夏を疑いもしなかった僕らは
教室にひしめいて
このなかから将来
プログラマになるやつが
出てくることも知らず

なにかを求めて
なにかを積み上げ
なにかをこねまわし
なにかを寄せ集めては

なにかを壊し
なにかを消化し
なにかを噛み砕き
なにかを消していた

教室いっぱいに虫食い胸が溜まろうと
窓をあけて
そらを切り取って
雲を飲みこんでいた

なあちょっとお前の手で
この空白を撫でてくれないか
なんて恥ずかしくて言えなくて

撫でてやろうかなんて
できるのに
言えなくて



I字
素直でなんでもできる
でもこういうやつに
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