私と月/森下 流華
 
月が満ちたとき

手をつないで 一緒に 夜道を歩いた

月が半分になったとき

来ると信じて 部屋で ずっと待った

月が細くなったとき

涙で形が変わった

月が姿を消したいま

誰に願えば会えるの?



私の目には

月は もう うつらない
















戻る   Point(7)