日記 1987年7月14日〜15日 /たりぽん(大理 奔)
 
昆明からの夜班バスは、おもしろい香港人の隣の席。あいやーとかいいながら香港人は数人で騒いでる。相変わらず運転手は壊れそうなエンジン音を立てるバスのアクセルを、床を踏み抜きそうなぐらいに踏み込む。夕焼けが山の上にある。暗く街灯もない未舗装の凸凹道のカーブで、わらを満載した牽引トラクターを追い抜くときはかなりの恐怖を感じる。夜中、1時半頃、峠の休憩所で夜食。乗車券についている食券で味の無いスープにうどんのような麺が浮いたものを食べる。まずくいとかうまいとかではなく、体が温まるのが嬉しい。雨が降り出す。とても寒いのでマウンテンパーカーを取り出して着る。

夜をくぐって、大理の入り口、下関という場所に
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