『最果て』を読む/渦巻二三五
 
景だろうか。
 荒れた海の上の月、そのさらに上の宇宙を見上げて、「心」が「世界」を愛するという、その「世界」とは何を指しているのだろうか。
 自分が生かされてある自然、という意味の「世界」なのか、それとも、生き残っていた仲間たち(と自分)とが立ち上げていく「世界」、これから始まろうとする「世界」なのか。
 私は、ここで話者の言う「世界」に、「世界を愛して」という言葉に、生々しい人の熱を、野心に似た肉の猛りが込められているように感じてしまう。


 この詩は、私には、謎の多い詩だ。
 謎であるのは、私の問題なのか、忌憚ないコメントお待ちしています。

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