ホメロス「オデュッセイア」メモ 1-2/hon
アテネ、テレマコスに扮しノエモンに船の手配を頼む。夕方、船の準備はととのう。
アテネ、メントルの姿でテレマコスを船に案内。共に船に乗り込み出発させる。
【メモ】
第二歌は集会でのやりとりが大半である。
ペネロペが服を織ったりほどいたりして、求婚を3年はぐらかしたことがアンティノオスによって語られる。
レオクリトスは、集会で民衆を煽っても数で我々は有利なのだから無駄なことだ、と求婚者の多数を誇る。屋敷に押しかけた求婚者の人数は、アポロドーロスによると136人である。
最後にテレマコスが船出するが、このときアテネは求婚者全員を眠らせるので、求婚者はテレマコスの船出に気づかない。
アテネの言いつけで船を手配するノエモンは第四歌にも登場する。
アテネについて。アテネは多様な性質を持つ神であるが、ギリシャの英雄たちをよく鼓舞し守護した。ヘラクレスの試練を助け、ペルセウスのゴルゴ―征服を支援し、ここではオデュッセウスと若いテレマコスを守っている。アテネの系図を示す。

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