おんがくのつもりで/
秋山加奈
おんがくのつもりでなつの夜に
しろい文たちをまきちらしました
そして、という次を言う前に
すっかりひと昔前の鼓動がもどって
なにもしらない少女のようです
わたしはにこにこと
散らした花びらを
そらに舞わせ
手をあげてよろこんでいたのです
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