邪心/
hiro
吸いかけのタバコを押し当てた
心の奥底に住む陰険な目つきで
こちらを睨み付ける邪心に押し当てた
ジュウっと音が鳴るわけでもなく
肉の焼ける嫌な臭いもない
ただ邪心の高笑いだけが
心の奥底から聞こえる
そのとき私は悪に痛みはないことを知った
だから これからは多くの人と付き合い
多くの声と共に 邪心と語りあい
素直に受け止めてくれる日まで
共に成長することにした
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