群青のサンドウィッチ/吉岡ペペロ
 
荒野だと思えば

ここはそんなところだ

悲しみは哀しみに

それが営みというものだ

ひとりではないのに

ひとりに酔いしれ

それが生身であるということだ


七月の湿った風が

ちからなく笑っていた

灰いろたちは影を待っていた

群青のサンドウィッチが

ぼくらを荒野に立たせていた


荒野だと思えば

ここはそんなところだ

悲しみは哀しみに

それが営みというものだ

ひとりではないのに

ひとりに酔いしれ

それが生身であるということだ
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