「用意していたナイフ」−大覚アキラ「水族館」/木葉 揺
せている。特に六連目は、銀色の鱗の様子が刃物のきらめきを思い起こ
させたり、一層の鮮明さが、失速しがちな後半部分に迫力を添えて、見事にクライ
マックスにつなげている。
寒色系の大いなる癒しに潜む冷酷さ。この「水族館」という作品だけでなく、
大覚アキラの詩の世界、または作者自身を表しているのかもしれない。
そう考えると、いつも最終的に向けざるを得ないナイフのために、それまでの間、
自分にできうる限りの癒しや安堵を、懸命に提供してくれているのだろう。
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追記:初めての批評、下手でゴメンなさい〜〜。
批評の書き方として、これは変だ。とか遠慮なく言ってくださいまし。
あ、もちろん自分でも少しずつ探って行きます。
書いてみたくて、できなくて、こわくて、ずっとグズグズしてた私に、
きっかけを与えて下さった大覚アキラさんに感謝します。
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