口口■ 北斗の拳 VS 詩人 ■口□/よだかいちぞう
ラオウ「おまえの力はそんな程度か」
ケンシロウ「うふっ」と言いながら体が崩れる
(効果音)ちろりりーろーろー
画面には終わりと表示される。
しかし!
(リンが叫ぶ)ケーン
ケンシロウ「うおー」ケンシロウ立ち上がる
(効果音)ちゅどーん
バトルボーナス!
(BGM)てれれれてれれてれれれ
(雑魚を殺す効果音)あたっ あたっ ふぉーあた
そうなることを疑いなく
何の根拠も無く
ぼくたちは北斗の拳をやる
シン、サウザー、シン、サウザーという
最悪なステージ移動にも構わず
ぼくらは千円札を取り出し
50枚のメダルを
空っぽの受け皿に置いて
メダルを取って
メダル入れに入れる
その繰り返しを
なんどもやる
ぼくたちは思う
世の中には終わりがあるものだ
いつかケンシロウがラオウと戦うものだと
そうでなければ
メダルが三つ落ちた
二枚のメダルは
近くにあって
しゃがんで拾った
もう一枚はどこか遠くに行ってしまった
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