摂動/
悠詩
かされた星は
(切慟――自身すらごまかしていたのに
他の星を揺らしていく
( どうして隣人を救えようか
運動方程式の解など知るよしもなく
( 星の配列を見ずして
ただわかっているのは
( 超ロケットエンジンを積んだ言葉は
初期条件がホワイトホールの存在であること
( 不自由を貫き続けるだけ
わたしに操られた自由な言葉は
わたしの衛星となって
摂動を生み出していく
わたしの名のもとにおいて
いつか衛星が
輝ける恒星にならんことを
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