大海敷/ヨルノテガム
 
踊りなのか
判別はつかない

彼はふと いきどおる (今までに無く 深く)



   ・



――わたしたちはわかり合えない出会いを抱えている
   
  キミは笑っているし
  ワタシは絶望と疲弊を噛じりくわえている
  アサ?ヨル?
  寂しさは歩いている
  きみのサヨナラ(チャオ)は
  わたしたちを見守る偉大な愛である
  (よーし、息を吐け)
  不安もまた 進みゆく

  彼は、わたしたちは、二、三人の束たちは、

  わかり合えないながらも
  わかり合おうとする殻の中へ(元どおり)
  帰ってゆくのだ

  

波打際、少女はひとり、
笑い、風に吹かれ、見つめつづける

――わかり合えゆく未来へ向かう人間たち、全部、全て













   
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