本屋にて/
クローバー
頭痛の治し方を模索する
肩甲骨の伸びた少女の
持ち上がった服の曲線が
気になって僕は、640円を財布の中から
錬金することができずに
できる限り救い出そうと試みる
頭が痛い
店員の顔には、そんなもの売っていません
と、書いてある
黄色いヘルメットをください
少年は
どこかからやってきたのだけれど
どこかへ帰る、術の一つを
置き忘れてきていた
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