やさしさの降る夜に/いすず
 


どうしてかな こんな季節は
もう恋の 終着駅のようなの
時の移ろいに ひとの情は変わっても
あなたとの絆は  刹那さえ越えるから
あたたかな瞳が わたしを呼んでる  壁にもたれて

ここにおいでよと あなたが差し招く
その甘い声に  忘れていた思い出を思い出す
あたたかな胸に 抱き寄せられると
そのぬくもりで  安らぎにやっと出会えるの
わたしがずっと探していたもの

やさしさの降る夜は わたしの遠い旅の落し物


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