やさしさの降る夜に/いすず
 
七夕のお祭り 近付くたびに
なつかしさこみ上げるのは あの夏があるから

やさしさが 手に届かなかったあの頃
あなたの声が 手が 触れるたびに戸惑った
どうして愛がそんなにも傷つけるのか
あなたのことさえ 理解できずに

恋の証拠 なにがあればいいのか 教えてほしいの
ノートに書き綴った 古い文字

傷つけあいながらも 傍にいて
涙枯れたわたしに嗄れた声でいった

きみの落し物は ぼくが拾うから
もうなにも悲しまないで ぼくが守るから

星々の夜は  かすかなきらめきが夜空に映えて
たくさんの  時を越えて時に祝福された
一緒に  あたためたカップでのんだホッ
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