瞼をなくした人々へ/狩心
自足の農家の息子が本を読みすぎて大地の恵みと社会の発展を誤認逮捕した成れの果てが動物園の折の中に居る肉食獣達の虚ろな目でありそれを飼育する飼育員を噛み殺すのはもう時間の問題だ
* * *
いつの時代も問題は何をするかだったその前に何を思うかであり何を思わされているかでもあったその前に
敵と味方の区別も出来ない貴方が肩を落として愕然としている記憶を弄んでいる
もう少しで貴方の体が貴方の心から逃げ出すだろう
三つ数えて振り向けばそこに貴方がいる
何処かで見たような顔だお前は誰だ私は誰だ無我夢中で駆け出したその前に
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