瞼をなくした人々へ/狩心
弾けてイクラを想像させる回転寿司がもう俺達の目の前で回っている音速のF1サーキット!熱い思いかそれとも意味のない競争かそれもまた右!左へと僕達の急所を通過して轟音を鳴らす急停車の連続とスピンしてアスファルトに焼きついた傷跡の恐怖と興奮の快楽の中で妥協した全てが出目金または金魚となって縁日の水槽の中を泳ぎ出すアスファルト!
愛それもまた意味を持たなかったなぜなら愛を知る者が少な過ぎた自らを中心に添えなければ思考できない魑魅魍魎の呻き声が世界中に鳴り響いているからだ切断しろ自らの両腕をそして滴る液体が垂直に落下することを目撃するのだ一人も二人も変わらないのだから
生命のカメレオンが連続する
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