雲が/
 
虹のように孤を描いていた

その雲を辿っていけば
どこか遠くへ
どこか探している所へ
どこかへ行ける気がした

雲の道は儚げで
本気で本気で走らないとすぐにでも消えてしまいそうで
アタシは下から見上げるだけで
上に行く事も
ましてや孤を描いた雲を走るなんて出来そうもないことを
何故か今
すぐに急いで走れば行けるようなきがした

そぅ考えながら草村の中に座り込んでしまった

アタシは雲を見ている
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